|
入梅したら文字通りの梅雨寒と雨続きで、夫の職場でも夏風邪をひいている人がいます。こんな雨模様の天気を逆に楽しむために、菖蒲と紫陽花を見に行くことにしました。
神奈川県内の菖蒲の見どころというと、 横浜市の「三渓園」、 川崎市の「生田緑地」、 横須賀市の「横須賀市立しょうぶ園」、 伊勢原市の「あやめの里」 などがありますが、とりあえず最も近い 大和市泉の森 へ行ってきました。 相鉄線で25分ほど、相模大塚駅で降りて歩きます。本来は、相鉄線と小田急線が接続する大和駅が表玄関で、そこから遊歩道が整備されているのですが、当日は雨だったので菖蒲園までの最短コースを選びました。 ところで、泉の森まで15分ほど歩く間に、何軒も大きなお屋敷を目にしました。大矢石の塀が50mも続いていて、中には土蔵が見えます。同じ敷地の道路を挟んだ反対側には、アパートやマンションが数軒建っているといった具合です。後で気付いたのですが、大和市のある神奈川県中央部は比較的土地が平坦なため、敷地の広さが認識できるのです。私たち夫婦の住む保土ヶ谷は丘陵地で、農道を拡幅しただけの曲がりくねった道が多いので、離れた場所まで見通せる整った町並みは新鮮に映ります。 |
| バス通りと国道246号線の高架橋に挟まれた区域に、引地川の流れを利用して池が作られています。水鳥が雨に打たれて水面を滑っていく池の周りには蒲が茂っています。秋には茶色の穂が風になびいているのでしょう。その向こうに、菖蒲を植えた池があります。 |
| 雨にもかかわらず泉の森にやってきているのは、犬の散歩に来ている人と雨に濡れる菖蒲を撮影する写真マニアくらいです。後で、観察センターへ行ってみて気付いたのですが、アマチュア写真家による鳥や花の写真集が展示されています。三渓園( 「三渓園観梅会」参照 )でも、写真展が行われていましたし、水鳥や梅を狙う多くのカメラマンがいました。この日もみん、雨の中でアングルを変えながら、長い時間ファインダを覗いています。 |
| 肝心の菖蒲は、ご覧の通り。泉の森は観光菖蒲園ではないので、株数は多くはありませんが、よく手入れのされた花が解説付きで楽しめます。アジサイには早かったみたいですね、日当たりのいい所でやっと開き始めたばかり、森の中ではまったく花を着けていませんでした。 |
| こんなところにも、日本一というのはあるんですね。池を見渡すように掛かる木製の吊り橋「緑のかけはし」。 これが、支柱からのワイヤで直接橋桁を支える斜張橋(横浜港のベイブリッジもそのひとつ)としては、木製のもので日本最大の長さ(53m)だそうです。材料には集成材が用いられていて、アメリカで部品を製作し日本で組み上げています。いくつもの世界的規模の建築物を建設し、多くの分野で先進的な技術を誇る日本ですが、集成材についてはアメリカにまだ学ぶところが多いそうです。ちょうどこの橋の建設は、明治時代の西欧技術の輸入時代、欧米技術者によって設計され日本人労働者によって完成された建築物に例えられていました。 |
| 泉の森は、市民ボランティアの協力によって維持管理され、市民の憩いの場であると同時に教育施設としての性格も持っています。自然観察センター「しらかしのいえ」には、動植物の観察コーナーが設けられていて、飼育中のホタルやカブトムシを解説付きで見ることができます。2階には図書コーナーもあって、動植物関係の図鑑図書を閲覧できます。親子で夏休みの自由研究に来るのもいいですね。 |